こんにちは。現役銀行員パム太です。
窓口に来るお年寄りが何人も同じ悩みを抱えていることに気が付きました。
目次
①暗証番号がわからない。
ダントツで一番です。長いあいだ貯めるだけの通帳で出金していない通帳や、
暗証番号を変えたことをすっかり忘れてしまったり、
家族のを管理していて誰の暗証番号かわからない人がいます。
②通帳を無くした。
これもトップと同じくらいの頻度で手続きに来られる方が多いです。
盗難での紛失は圧倒的に少なく、家で無くして探せないから再発行したいというお年寄りがほとんどです。
そして、手続きしてまもなく出てくるパターンが大変多く、手続き自体を無かったことにしてくれ。と言われる方もとても多いです。
通帳の再発行の手続きをすると、今有効な通帳は停止され無効通帳となってしまいます。
出てきたとしてももう使うことはできないので、新しい通帳が届くまで1~2週間かかり通帳で何もできなくなります。
③印鑑を無くした。
何故か日本人はたくさん印鑑を持っていたりします。しかし大体覚えていません。大手の銀行は印鑑自体を無くしてきていますので、そのうち無くなるものだとおもいます。
ただし、印鑑が必要な銀行ではいわばハンコ=金庫の鍵みたいな役割なので、もう少し大事にするか、印鑑を思い切って処分してシンプルに登録していただけたら楽になるのではないかなとおもっています。
特別賞:本人が来られない。
これが一番銀行ではお客様が嫌がられる手続きです。委任状が必要になってきます。
来られない理由の多くとしては、ご主人が面倒だから妻に任せる(奥さん大変ですからぜひともダンナ様は奥様が大切なら行ってあげてくださいね)
みなさん、これがあれば本人こなくても手続きが出来て便利!と思われてる方すごく多いです。
しかし、この委任状8割の方がきちんと説明しないと記入漏れや誤記等、受け付けられない不備だらけの書類となります。
みなさんこの委任状が書けず不備で返されてイライラして帰るお客様も多いです。
本人以外が簡単に手続きできてしまうと、犯罪の温床になりお客様が記入した入金票や出金票も証拠書と呼ばれるものになります。私たちみなさんが思っているよりもずっと弱い立場で、簡単に訴えられてしまいます。
コンビニで未成年にお酒を売ってしまったら訴えられるのと一緒です。
私たちが嫌がらせでやっているものではなくて、キーパーのような存在だとご理解してくだされば嬉しいです。
そもそも窓口の者はその書類に対して合否をだせません。
事務管理局に送らないといけないので、窓口で完結する書類ではないので不備に対して厳しい理由がそれです。
不備を伝えずそのまま書類を送ることも実は可能なんです。
た だ し
その書類は数日後に店舗に必ず帰ってきます。つまり手続きできてないのです。
数日後に不備でまた手続きにくるか、その日返され次の日完成した書類を再提出するのとでは、どちらが早いかはわかりますよね。
これに関して、ご理解いただけないお客様に罵声を浴びせられることもありますし、パワハラ、カスハラされたりもあります。
この点を踏まえ、近い将来で銀行の対人の窓口は無くなると予想します。
アンドロイドが人間に変わり、完璧な手続きをしてくれるように時代がなっていきます。
私共も人間ですシクシク
ここで、私現銀行員から、銀行で水戸黄門の紋所のように効果がある3つの神器を紹介したいと思います。
マイナンバーカード(通知カードは不可)
これが実は最強です。顔写真付きの最強身分証明書です。
数年前は保険証も有効な証明書類だったのですが、最近は銀行手続きや携帯電話の新規登録など、顔写真付きの証明書類を求められることがほとんどです。
人によっては身分証明書と言う言葉に激怒される方もいますので、オブラートにくるんだ言い方をしています。
他にも、パスポートや運転免許証、運転経歴証明書、船舶の免許等も有効ですが、銀行がマイナンバーの登録を強化しているため、今後このマイナンバーが最強だとおもわれます。
無くても手続きできる場合もありますが、ひと手間ふた手間は覚悟しておいてくださいませ。
印鑑
無くても困らない銀行もありますが、ローカルな銀行ではまだまだ使います。
万が一登録の印鑑で無かったとしても顔写真付きの証明書類があれば変更可能です。なのでマイナンバーのお供におすすめします。
通帳(通いとも言います)
これに印字されている記号や店舗名でお客様の残高がすぐわかります。
万が一なくても顔写真付きの証明書類があれば再発行も可能ですのでマイナンバーのお供におすすめします。
いかがでしたでしょうか?この三つがあれば銀行で困ることはほどんどありません。
是非お役立ていただけましたら幸いです。