インフルエンザは大きく分けてA型、B型、C型の3種類があり、流行を繰り返す度に変異株が発生しています。
目次
インフルエンザA型
38℃以上の高熱、悪寒、関節・筋肉痛などが特徴です。
さらに多くの変異株が存在し、増殖力が速く、しかも感染力が強いので流行しやすいのが特徴です。
インフルエンザB型
A型に次いで流行しやすいウイルスです。
A型のような突然変異をおこさないため、世界的な大流行を起こすことはありませんが、症状は重く、数年おきに流行して猛威をふるいます。
インフルエンザC型
感染しても風邪程度の症状で、多くの人が免疫を持っています。
インフルエンザに感染した際の食事
インフルエンザの症状が出ているとき
インフルエンザで高熱が出ている場合、通常よりも多くの水分が体外に排出されてしまうため、こまめに水分補給をする必要があります。
水、麦茶、イオン飲料などをこまめに摂りましょう。
もし、あまり水分がとれない、脱水がみられるなどのときには経口補水液がおすすめです。
食欲がないときは無理に食べなくてOK
高熱やダルさなどの症状があり、あまり食べたくない場合には、無理をして食べることはなく、食べたいと思うときに食べるようにしてください。
食べやすいものとしては、ゼリー、ヨーグルト、プリン、おかゆ、雑炊、野菜スープ、よく煮て柔らかくしたうどん等、口当たりや消化のよいものが挙げられます。
解熱後、回復しはじめたとき
回復し始めのころは、まだ胃腸も全快ではありません。胃腸に負担を掛けないように、できるだけ消化の良いものを食べるようにしてください。
おすすめは、具材として
野菜、卵、豚肉などをよく煮込んだ雑炊やスープです。
緑黄色野菜(ほうれん草、ニンジン、ブロッコリー等)、卵、豚肉には、免疫力を高めるために必要なビタミンB群、ビタミンC、たんぱく質が多く含まれています。
雑炊もスープも、水分を多く含むため、水分補給にもなります。
<脂肪分・刺激の少ないものを選んで>
この時期には、湯豆腐、茶わん蒸し、白身魚の煮物等、油がすくなくあっさりした料理がおすすめです。
体調が回復してきてすぐの段階は、まだ体力が低下している状態のため、脂肪分や刺激が少ないものを摂るようにしてください。
症状の回復に合わせて、徐々に通常の食事内容に戻していくようにしてください。
脂肪分や刺激が強いものに加えて、アルコールやカフェインの多いコーヒー、紅茶、そして炭酸飲料なども、胃腸に負担を掛けやすいので、控えるようにします。
子どもにおすすめの食事
高熱で食欲がない場合、脱水症状を予防するためにこまめな水分補給が必要です。
麦茶、こども用イオン飲料、経口補水液、薄くした果汁、野菜スープのスープのみ等がおすすめです。
体調が快方に向かい、食欲が出てきた場合、果物ゼリー、すりおろしたりんご、プリン、ヨーグルト、おかゆ、くたくたに煮たうどんなど、消化と喉ごしの良い柔らかい食べ物をあげるようにしてください。
胃腸に負担を掛けずに、必要な栄養分を摂取できるようにします。
インフルエンザと診断されたら、
学校あるいは職場はどのくらい休まなければいけませんか?
一般的にインフルエンザに感染・発症してから3~7日はウイルスを排出するといわれています。
学校保健安全法では、「発症後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としていますが、最終的には医師の判断となります。
- ※出席停止期間の算定の考え方
発症後5日の( 発熱の翌日を1 日目として) 5 日を経過し、かつ、解熱した後2 日( 幼児は3 日)
(解熱した日の翌日を1日目として)を経過するまで
学校以外の組織では、出勤停止期間の目安について法で定められた規則はありませんので、職場の就業規則に従ってください。
いずれの場合も体力が十分に回復してから復帰するのがベストですね。